海外FXの税金計算が分からなくてお困りですね。
海外FXの利益は国内FXとは異なる税率区分になるため、計算方法などが分からないと言う方も多くいるでしょう。
そこで今回は、海外FXの利益にかかる税金の具体的な計算方法を分かりやすくまとめてみました。
この記事を読めば、海外FXの税金計算ができるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。
【もうか~るFXのLINE公式アカウントに登録して有益情報をGet!】
もうか~るFXでは、LINE公式アカウントでプロによる日々の相場分析を無料で配信しています。
さらに、もうか~るFXが実際に利用している限定のインジケーターも無料プレゼント中です。
これらをうまく使えば、FXでさらなる利益を残せるようになること間違いありません。
プロによる有益情報の配信は随時おこなっているので、ぜひ友達登録してみてくださいね。
1.まず確認!海外FXの税金制度まとめ
ここでは、海外FX業者と国内FX業者の税金制度に違いを分かりやすくまとめました。
海外FXは総合課税であり、国内FX業者は申告分離課税に分類されるため、同じ利益額でも国内FX業者と海外FX業者では、税率に違いが生じます。
例)FXで100万円の利益を上げた場合
国内FX業者:100万円から20.315%の税金が引かれて、786,500円が手元に残ります。
海外FX業者:100万円から15%の税金が引かれ、85万円を手元に残すことが可能です。
※税率の違いを利用することで、同じ利益額でも納税額を軽減することができます。
※画像内で分からない用語がある場合は、下記の用語解説をご覧ください。
【FXに対する税金の用語解説】
総合課税
全ての所得を合計した金額に対して課税される税のこと。
会社員としての収入と海外FXでの収入がある場合は、双方を足した金額に対して税金が発生します。
申告分離課税
それぞれの収益に対して別々に税金が発生する税のこと。
国内FXの利益は申告分離課税であり、一律20.315%の税率となっています。
繰り越し制度
1年目に利益が100万円、2年目に100万円の損失の場合、税金が戻ってくる仕組みのこと。
1年目の100万円の利益ー2年目の損失100万円=±0となり、払い過ぎていた税金が戻ってきます。
総合課税と申告分離課税について、さらに詳しく見ていきましょう。
税制1.海外FXは総合課税
税制2.国内FXは申告分離課税
1-1.海外FXの総合課税
総合課税とは、全ての所得を足した金額に対して税率がかかる税のことです。
海外FXで得た利益には総合課税が適用されるため、上記のように年収と合算した金額に対して税金を支払う必要があります。
所得が少ない場合は国内FXよりも少ない税金で済みますが、所得が多くなればより多くの税金が発生するため注意しておきましょう。
所得に対する詳しい課税金額は本記事中の税率の変化で詳しく紹介しています。
1-2.国内FXは申告分離課税
申告分離課税とは、それぞれの所得に対して別々に税金が発生する税のことを言います。
国内FXの場合は申告分離課税なので、国内FXで出した利益だけに対して課税されるので会社員としての収入と合計する必要はありません。
国内FXは申告分離課税が適用されるため、仕事での所得がある場合でも確定申告を1つにせず、別々に利益を申告する必要があります。
上記のように、FXの収入には申告分離課税を適用し、仕事の所得には通常通りの課税が適用されるということです。
国内FXで出した利益は仕事の収入とは別に確定申告をしておきましょう。
2.海外FXと国内FX税金の3つの違い!
海外FXと国内FXの税金には、税率の他に以下のような3つの違いがあります。
それぞれの違いを知ることで、所得に合わせて適切な節税や納税方法が理解できるようになりますよ。
違い1.繰り越し制度の有無
国内FXでは損失の繰り越し制度が利用できますが、海外FXでは損失の繰り越し制度を利用することはできません。
損失の繰り越し制度とは、利益が出た年に1~2年前の損失を利益額から差し引いて税率を軽減することです。
例)
1年目の損失:-100万円
2年目の損失:-80万
3年目の利益:250万円
250万ー100万(2年前の損失)-80万(1年前の損失)=70万円
70万円のみが課税対象となる。
国内FXは損失の繰り越し制度を利用することで、利益が出た年の税金を小さくすることが可能です。
一方で海外FXの場合は、繰り越し制度が利用できないため、利益が出た年の税金を小さくするということはできません。
【繰り越し制度の違い】
海外FXの場合:繰り越しが無いので、損失が出ても税金を納める必要がある。
国内FXの場合:3年間繰り越しができるので、損失の方が多い場合は税金が免除または減税されます。
違い2.税率の大きさ
国内FXの税率は一律20.315%ですが、海外FXは利益に応じて税金が変化します。
国内FX業者の税率は一律課税であり、海外FX業者の税率は累進課税です。
累進課税
副業や仕事で出した利益が多ければ多い程税率が上がっていく課税方法。
195万円以下の場合は税率15%で、330万円以下は税率20%。のように収益によって税率が増減します。
一律課税
常に一定の税率が課せられる課税方法。
195万円の利益の場合も330万円の場合も、一律20.315%の税率がかかります。
海外FXの詳しい税率を以下の表にまとめてみました。
年間利益額 | 税率 | 税率の内訳 | 控除額 |
---|---|---|---|
195万以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万超~330万以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 97,500円 |
330万超~695万以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 427,500円 |
695万超~900万以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 636,000円 |
900万超~1,800万以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000円 |
1,800万超~4,000万以下 | 50% | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000円 |
4,000万超 | 55% | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000円 |
海外FXで利益を出し過ぎると、最大で利益の半分以上を税金として支払う必要があることが分かりますね。
国内FXは金額に変わらず20.315%で、海外FXは所得に合わせて変化するため、以下のような使い分けがおすすめです。
【国内FXと海外FXお得な使い方】
330万円以下の場合は海外FX
利益額が330万円以下の場合は、海外FXの方がお得です。
330万円以上の場合は国内FX
330万円以上の利益が出る場合は、国内FXの方がお得です。
税率の違いを利用することで、同じ金額を稼いでもより多くのお金を手元に残すことができるようになります。
安定的に利益を330万円以上出せるようになるまでは、海外FXの利用がおすすめです。
違い3.損益通算が可能な範囲
海外FXは総合課税の雑所得、国内FXは申告分離課税の対象である先物取引との損失通算が可能です。
雑所得
給料や事業所得以外の所得のことで、サラリーマンの副業などが雑所得にあたります。
アフィリエイトや仮想通貨取引などの利益そして、年金なども雑所得です。
海外FXの利益は、他の雑所得で発生した損失などを合わせることで税率を下げることが可能です。
例)FXで100万円の利益を出して、アフィリエイトで50万円の損失だった場合
(FXでの利益100万円) – (アフィリエイトの50万円の損失)=50万円の利益。
よって、50万円に対しての課税となります。
FXの利益だけで申請するのではなく、他の雑所得と合わせることで税率を軽減することができます。
国内FXと海外FXがそれぞれ通算できる所得を、以下にまとめてみました。
海外FXの利益と合わせられる雑所得
- 複数の海外FX口座
- アフィリエイト収入
- インターネットオークションの売上
- 原稿料や講演料、印税
国内FXの利益と合わせられる雑所得
- CFD取引
- バイナリーオプション
- 商品先物
- 日経225先物
※株式投資での利益は合わせることができません。
損失や利益を合算することで、課税金額を減らすように心がけましょう。
3.海外FX税金の3つのデメリットとは?
海外FXには、以下のような3つのデメリットがあります。
海外FXと国内FXの違いだけでなく、海外FXのデメリットについても確認しておきましょう。
デメリット1.繰り越し課税ができない
海外FXの1つ目のデメリットは、損失の繰り越しが利用できない点です。
海外FXでは損失の繰り越しが利用できないため、利益が出た年は絶対に税金を納めなくてはいけません。
そのため、損失の繰り越しができる国内FXよりもリスクが大きいと言えるでしょう。
FXは損失の繰り越しが可能。と間違った認識をしていると脱税になってしまうこともあるため、注意が必要です。
デメリット2.所得に合わせて税率が変わる
海外FXは累進課税であるため、所得に応じた税率が適用されます。
累進課税の最高税率は55%であり、利益の半分以上を税金として納めなくてはいけない。ということも。。。
1億円の利益を海外FXで出した場合、税金は5,500万円にも上りますが、国内FXであれば2,135万円の税金しか発生しません。
そのため、年間で330万円以上の利益が出る場合は、国内FXでの取引の方が効率的に利益を残すことができます。
デメリット3.全ての所得を合計する必要がある
海外FXには、全ての所得を合計した金額で課税されるというデメリットがあります。
そのため、海外FXの利益のみで申告してしまうと申告漏れになることに注意が必要です。
アフィリエイトや会社員としての収入など、海外FX以外にも所得がある場合はしっかりと年収を把握し記録しておきましょう。
海外FXに関する税率は所得に応じて変わることにも注意が必要です。
4.実例で解説!海外FXの税金計算方法
ここまでは、海外FXと国内FXの課税の違いや、知っておくべきデメリットを紹介してきました。
では実際に海外FXで発生した利益はどの様にして税金を計算すれば良いのでしょうか?
ここからは、そんな海外FXの税金を計算する具体的な方法を3つのステップに分けて紹介していきます。
計算方法を知ることで、自分の力でFXの税金を計算して申告できるようになるので早速見ていきましょう。
ステップ1.給与やFXの利益を全て合算する
まず初めに、年間の給料と海外FXの年間利益を合計します。
個人所得の具体的な計算方法は、会社員としての年間が300万円で海外FXの利益が200万円の場合は以下の通りです。
個人所得の計算にはボーナスなどの給与も含まれるので、正しく自分の年収を把握しておきましょう。
ステップ2.FXに必要だった経費を差し引く
次に、FXを行う上で必要となった経費を算出して、先ほど計算した個人所得から差し引きます。
海外FXの経費として認められるものは、以下の6つの項目です。
- セミナー代
- 書籍代
- PCなどの取引用の機器
- 家賃
- 光熱費
- 通信費
経費に認められる出費は、レシートを保存しておくかパソコンにデータを取っておくようにしましょう。
パソコンの代金はもちろん、セミナーの参加費なども高額な物が多いので、経費として記録を取っておくことが大切です。
ステップ3.総合課税の税率で計算する
最後に、次の手順で税金を計算していきましょう。
(個人所得) – (経費) = 課税対象
課税対象 × 税率 = 納税額
税率が分からない方は、以下の表を参考に計算しましょう。
年間利益額 | 税率 | 税率の内訳 | 控除額 |
---|---|---|---|
195万以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万超~330万以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 97,500円 |
330万超~695万以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 427,500円 |
695万超~900万以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 636,000円 |
900万超~1,800万以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000円 |
1,800万超~4,000万以下 | 50% | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000円 |
4,000万超 | 55% | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000円 |
例)
合計所得 = 930万円
経費 = 50万円
930万円 – 50万円 = 880万円が課税対象。
880万円収入には、636,000円の控除が認められているため、8,800,000 – 636,000 = 8,164,000円に税が課せられます。
8,164,000円 × 0.33 = 2,694,120円が税金となります。
まとめ
今回の記事では、海外FXに対する税率の計算方法とそれぞれの特徴の違いについて解説していきました。
海外FXは、収入に合わせて税率が課税されるため、少ない利益の場合は国内FXよりも課税額を抑えることができます。
一方で繰り越しなどの制度が無いことには注意が必要です。
今回の記事を参考にして、よりお得にFXライフを楽しみましょう。