フィボナッチ・リトレースメントとは、FXにおけるテクニカル分析の手法の一つで、サポートラインやレジスタンスラインを決定するためのものです。
人が本能的に美しいと感じるフィボナッチ数列を元にしており、人気のインジケーターの一つです。
ここではなぜフィボナッチ・リトレースメントが有効で、人気なのか、またMT4初心者でも今からすぐにできる使用方法を紹介します。
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目次
1．フィボナッチ・リトレースメントとは？
相場はトレンドが発生したとき、一直線に動くのではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。
フィボナッチ・リトレースメントは、その上昇局面での押し目買い、下降局面での戻り売りが起きやすい価格を判断する指標として使います。
フィボナッチ・リトレースメントではフィボナッチ比率に基づいた38.2%、50%、61.8%の水準が最もよく使われます。
直近の高値と安値を結び、その幅を38.2%、50%、61.8%で分割し、戻りの目標値を設定します。
強いトレンドの場合は38.2%前後の戻りにとどまり、弱いトレンドの場合は50%前後、または61.8%前後まで戻ります。これ以上戻った場合はトレンド相場ではないと捉える考え方が一般的です。
２．なぜフィボナッチは有効、人気なのか？
フィボナッチ比率である38.2%、61.8%は黄金比率といわれ、人が本能で美しいと感じる比率となっています。
例えば歴史的建造物や美術品などにも用いられてきました。またこの黄金比率は、自然界でもよく見られ、ひまわりの種、木の伸び方などにもこの比率が見られます。
３．フィボナッチ・エクスパンションとは？（応用編）
フィボナッチ・リトレースメントが押し目、戻し目買い、戻り売りの目標値を探るのに対して、フィボナッチ・エクスパンションはそのトレンドがどこまで伸びるのかを探る指標です。
つまり、フィボナッチ・リトレースメントはエントリーの位置を、フィボナッチ・エクスパンションは手仕舞いの位置を探る指標です。
フィボナッチ・エクスパンションでは直近の高値と安値を結び、その幅を100%としたときの61.8%。100%、161.8%、200%の水準が最もよく使われます。
４．インジケーター「フィボナッチ・リトレースメント」の使い方
このインジケーターは、MT4のチャート上にフィボナッチリトレースメントレベルを自動的に描画します。
フィボナッチ・リトレースメント・ツールは、他のインディケータと同様に、トレーディング・システムに追加して使用することをお勧めします。
取引を開始すべきだと指摘するシグナルが多ければ多いほど、取引結果が好転する確率が高くなります。
シグナルが多い点をクラスターと呼び、クラスターはトレードの成功確率を上げるポイントとなります。
テクニカル分析の重要なツールの一つであるトレンドラインを、追加の取引指標として使ってみましょう。
そのためには、無料のAutoTrendLinesインジケーターをダウンロードする必要があります。
あるタイムフレームから別のタイムフレームに切り替えたとき（例えば、15分足から30分足に切り替えたとき）に、インジケータのレベルが再描画されない不具合は、インジケーターをダブルクリックして削除することで修正できます。その後、インジケーターは、選択したタイムフレーム上で自動モードで動作します。
フィボナッチ・リトレースメントのインジケーターの大きな利点は、取引の時間間隔や取引方法（スキャルピング、日中取引、長期取引）でも使えるその汎用性にあります。
このインジケーターは、押し目買いや戻り売りのポイントを見つけるのに役立ちます。
まとめ
ここではなぜフィボナッチ・リトレースメントが有効で、人気なのか、またMT4初心者でも今からすぐにできる使用方法を紹介させて頂きました。
フィボナッチ・リトレースメントは初心者にとっても馴染みやすく、わかりやすいインジケーターでありながら、汎用性も高く、FXトレードを行うのに必須のインジケーターです。
ここで紹介したツールを使いながらフィボナッチ・リトレースメントを是非マスターしてください。
最後になりますが、新しい戦略を導入する際には、実際の資金を投入する前に、必ず良いデモチャートでテストするようにしてください。
