FX業者が「ノミ行為」をしているかどうかについてお調べですね。
トレーダーは、好むと好まざるに関わらず、FXをするためにはFXを業者を利用する必要があります。
そのため、FX業者がノミ行為を行っていると思わぬ損失が発生し、最悪の場合「借金を背負う」ことになるかもしれません。
そこで今回は、金融庁が発表しているデータをもとに、FX業者のノミ行為の実態について調べていきたいと思います。
この記事を読めば、「ノミ行為の実態」「ノミ行為から逃れる方法」が分かるので、ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
1.FX業者のノミ行為って何?
FXのノミ行為とは、顧客からの注文を受け付けているのにも関わらず、実際には注文を処理しないことを言います。
本来のFXの取引システムは、顧客から受けた注文をインターバンクに発注する手数料ビジネスです。
【インターバンク】
為替を売買させてくれる銀行の事。
FX業者は、インターバンクのレートに手数料分を乗せ、顧客に提示しています。
そのため、FX業者は手数料分を確実に儲けることができます。
そのため、トレーダーが勝とうが負けようが、取引してもらえれば手数料だけ儲けることができます。
しかし、FXのノミ行為では、顧客の注文をインターバンクには注文せず、初めに手数料だけ受け取ります。
こうすることで、顧客のトレードが損失になった場合は、さらに損失分をFX業者が利益として上げることができます。
当然、顧客の注文をインターバンクに注文しなかった場合に顧客が利益を出せば、その利益分だけ業者は損失を出すことになります。
しかし、約9割のトレーダーが負けるFXの世界では、ノミ行為を続ければ続けるほど業者が儲かると言われているのが現状です。
2.金融庁のデータからノミ行為について考えてみる
では、実際にFX業者はノミ行為を行っているのでしょうか。
今回は、金融庁が過去に行った「外国為替証拠金取引業者に対する一斉調査」のデータをもとに解説します。
結論を先に言っておくと、インターバンクに流されていない(ノミ行為)取引は存在しているのが現状です。
それでは、一緒に確認していきましょう。
インターバンクに流されている取引量
データにある「カバー取引」というのが、いわゆるインターバンクへの注文量として解釈できます。
フルカバー | 一部カバー |
---|---|
73% | 27% |
全ての取引がインターバンクに流されているわけではないことが分かりますね。
「顧客の注文を100%インターバンクに流していない」=「ノミ行為をしている」というわけではありませんが、ノミ行為があってもおかしくはありませんね。
インターバンクに流す取引の発注方法
一般的には、「インターバンクに注文を流す」=「顧客の注文時にすぐに発注する」と思われがちですが、実はそうではありません。
実際には、一定時間が経過した後に流したり、一定以上の量になってから流すことも多いです。
個別取引ごと | 一定時間・一定額 | 業者の判断 |
---|---|---|
71% | 16% | 13% |
一定時間・一定額ごとに注文をしているだけでなく、業者の判断で注文をしていることが分かりますね。
業者の判断で発注をしている注文が、最も意図的なノミ行為に近いと言えるでしょう。
インターバンクに流す基準
もし全ての取引をインターバンクに流すことが前提であれば、全ての取引を自動でインターバンクに流れるようにすればいいはずです。
しかし、実際のデータを見ると、そうはなっていないことが分かります。
自動的に執行 | 業者の判断で執行 |
---|---|
80% | 20% |
実に20%もの取引が、業者の判断で執行されていることが分かりますね。
業者がどのような判断をしているのか分かりませんが、自分に不都合な約定などがあると疑いたくなっても仕方ありませんね。
これらのデータから、「全ての取引がノミ行為ではない」・「しかしノミ行為かもしれないことはある」ということが分かったと思います。
3.ノミ行為の真偽を確かめることはできない
ここまでは、FX業者で行われている「ノミ行為」について解説してきました。
しかし、金融庁の一斉調査も毎年行われているものではないため、ノミ行為についての情報は常に開示されているわけではありません。
そのため、「この業者はどうなのだろうか」「最近やけに怪しい約定が多いけど、もしかしてノミ行為?」と思ったとしても、その場で調べることは不可能と言えるでしょう。
ただし、ノミ行為があったとしても、すぐにトレーダーに損害が出るわけではないため、そこまで心配する必要はないでしょう。
しかし、これからFXでお金をがっつり稼いでいこう。と思っている方などには、できるだけノミ行為の可能性が小さい業者をおすすめします。
4.ノミ行為の無い安全な取引をするためには
ノミ行為の無い業者で取引をするためには、取引の種類やシステムの仕組みについて知っておく必要があります。
もしも、以下の取引・システムの仕組みを知らない方は、ここでしっかりと覚えていって下さいね。
初心者の方でも分かるように分かりやすく解説するので、すぐに理解することができますよ。
店頭取引とは
店頭取引とは、国内のFX業者のほとんどが利用している「相対取引」のことを言います。
相対取引では、顧客がFX業者と直接取引することになるため、FX業者が提示するレートで取引することになります。
この時、顧客の注文を顧客の注文同士で相殺したり、インターバンクに流したりすることは、FX業者の自由です。
基本的には顧客の注文どうして相殺することが多く、FX業者は手数料分だけ儲けている状態となっています。
そのため、この取引システムを採用している業者を利用している以上、ノミ行為があったとしても文句は言えません。
取引所取引とは
取引所取引とは、東京金融取引所が行っている「くりっく365」のことを指す場合が多いです。
顧客の注文はFX業者を通じて取引所に発注され、取引所が提示するレートでトレードをすることになります。
すべての取引所取引のFX業者でほぼ統一されている(マーケットメイク制度)、スワップが売り買い同額という特徴もあります。
取引所を通すため「安心感」「公平性」「透明性」「信頼感」がありますが、業者によっては売買手数料がかかるため、店頭取引に比べてスプレッドが広いなどのデメリットもあります。
DD(Dealing Desk)とは
DD方式は、国内のFX業者で多く採用されている取引方式であり、トレーダーの注文をどのように処理をしたかを公開する必要はありません。。
【DD方式】
Dealing Desk(ノーディーリングデスク)の略称。
ディーリングデスク:取引の価格を決めているFX業者のこと
そのため、FX業者はトレーダーの注文を業者の都合の良いように処理することができます。
例)「トレーダーが勝ちそうなトレードはインターバンクに注文する」
⇒トレーダーが勝っても負けてもFX業者に損失・利益はない
例)「トレーダーが負けそうなトレードはインターバンクに注文しない」
⇒トレーダーが負ければFX業者の利益・勝てば損失
(インターバンク:世界中の銀行間取引のこと)
NDD(No Dealing Desk)とは
NDD方式は、FXトレードの中で最も透明性の高い取引方式です。
【NDD】
No Dealing Desk(ノーディーリングデスク)の略称。
ディーリングデスク:取引の価格を決めているFX業者のこと。
NDD方式では、トレーダーの全ての注文は、インターンバンク(世界中の銀行間の総称)で決済されます。
FX会社は、取引の情報を仲介するだけで、実際に通貨をトレーダーとやり取りすることはありません。
FX業者は、注文を仲介する際に「手数料としてスプレッドを為替レートに上乗せ」するだけなので、取引に関与することはありません。
このことから、NDD方式は「FX取引の中で最も透明性が高い取引」と言われています。
5.ノミ行為の意外なメリット
最後に、ノミ行為の意外なメリットをご紹介します。
ノミ行為からもたらされる最大のメリットは、「どれだけ大きい取引も処理できる」ことにあります。
ノミ行為ではインターバンクに注文を流さないため、ある一定の価格でどれだけの注文が入っても処理することが可能です。
そのため、自分の注文が相場を動かしてしまいそうな場合でも、相場に影響を与えずにポジションを持つことができます。
また、瞬時に約定するために、インターバンクに流す取引のように遅延を気にする必要もありません。
初心者にはあまりメリットはありませんが、上級者になると「玉が大きくて約定しずらい」ということを防げるため、嬉しかったりします。
まとめ
今回は、FXにおけるノミ行為について解説しました。
ノミ行為は気分の悪いものではありますが、100%禁止されているものでもなく、すぐに実害が出るものでもありません。
また、ノミ行為の被害に合わないようにすることも簡単ではありません。
そのため、ノミ行為に合いたくない方は、NDD方式の業者を利用するようにすることをおすすめします。