FX取引における「NDD方式」「DD方式」の違いについてお調べですね。
トレード上級者であっても、両者の違いについて知っている方はあまり多くありません。
NDD方式とDD方式の違いについて知らないまま取引を続けてしまうと、無駄な手数料や思わぬ大損失を被ってしまうことも。。。
そこで今回は、「NDD方式」「DD方式」の違いについて詳しく解説します。
この記事を読んで、今までよりも有利な条件でFXトレードをできるようになりましょう。
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1.FXにおける2種類の取引方法
FXには、大きく分けて以下の2種類の取引方法があります。
DD方式:FX業者がトレーダーの注文処理に介入する
NDD方式:FX業者はトレーダーの注文処理に介入しない
(NDD方式の中はSTP方式とECN方式の注文方法がある)
これだけでは、分かりづらいので具体例を踏まえながら1つずつ見ていきましょう!
2.DD(OTC)方式とは
DD方式(ディーリングデスク)は国内のFX業者で多く採用されている取引方式。
【DD方式】
Dealing Desk(ノーディーリングデスク)の略称。
ディーリングデスク:取引の価格を決めているFX業者のこと
DD方式では、トレーダーの注文をどのように処理をしたかを公開する必要はありません。
そのため、FX業者はトレーダーの注文を業者の都合の良いように処理することができます。
例)「トレーダーが勝ちそうなトレードはインターバンクに注文する」
⇒トレーダーが勝っても負けてもFX業者に損失・利益はない
例)「トレーダーが負けそうなトレードはインターバンクに注文しない」
⇒トレーダーが負ければFX業者の利益・勝てば損失
(インターバンク:世界中の銀行間取引のこと)
DD方式のメリット
DD方式のメリットはスプレッドが狭いことです。
DD方式では、FX業者のプロのディーラーがトレーダーの注文を制御することからも利益を上げているため、スプレッドを高くする必要性が低くなります。
そのため、DD方式を採用しているFX業者ではスプレッドが狭いことが多いです。
DD方式のデメリット
DD方式では、トレーダーの注文をどう処理したかを開示する必要がないため、故意的に値を動かしている可能性があると言われています。
DD方式デメリットは以下5つです。
それでは1つずつ見ていきましょう。
デメリット1.ストップ狩り
ストップ狩りとは、トレーダーの不利になるようにFX業者側が値を変動させる方法の一つです。
FX業者がトレーダーの損切り価格まで値を故意に変動させることで、FX業者が利益を出していると噂されています。
DD方式最大のデメリットは、故意のストップ狩りにあうことです。
FX業者は、トレーダーの損切りラインを全て把握してるので、業者側の損失にならないように値動きを変えている場合があります。
デメリット2.不利なスリッページ
スリッページとは、相場の変動等により注文時に指定したレートと実際に約定するレートとの間に誤差が起こることです。
どのFX業者でも多少のスリッページは起こってしまいますが、DD方式のFX業者ではトレーダーに不利なスリッページが起こることが多くあります。
実際にDD方式を採用しているFX業者では、明らかにトレーダー損失になるスリッページが確認されたという報告も。。。
しかし、トレードに関しての情報を開示していないため、証拠をつかむのが難しいのが現状です。
デメリット3.故意のレート変更
DD方式では、トレーダーの注文の処理情報を開示する必要がないために、FX業者が故意的にレートを変更している場合があります。
これは、レートを変更した証拠が残らないために、トレーダーの不利になるよう値を動かせてしまうことが原因です。
もちろん、レートを変更をしていないFX業者が大半ではありますが、DD方式の業者を使う際は注意をしておきましょう。
デメリット4.故意のリクオート
リクオートとは、注文したのに約定されない現象のことです。
FX会社によっては約定させたのにも関わらず、その時のレートで約定することができないことがあります。
確かに、経済指数などの発表時には注文がずれてしまいリクオートが起こることもあるでしょう。
しかし、DD方式のFX業者では、故意にトレーダーへ不利なリクオートが起こしている可能性があります。
デメリット5.故意のシステムダウン
「イギリスのEU脱退」などのとても重要なニュースの発表時には、FX業者へのアクセス数が膨大になり、システムダウンが起こることがあります。
しかし、DD方式のFX業者では、故意的に業者側がシステムダウンを起こすことが可能です。
もし、システムダウンによって多大な損失を負ったとしても、損失が補填されることがないので注意しましょう。
3.NDD方式とは
NDD方式は、FXトレードの中で最も透明性の高い取引方式です。
【NDD】
No Dealing Desk(ノーディーリングデスク)の略称。
ディーリングデスク:取引の価格を決めているFX業者のこと。
NDD方式では、トレーダーの全ての注文は、インターンバンク(世界中の銀行間の総称)で決済されます。
FX会社は、取引の情報を仲介するだけで、実際に通貨をトレーダーとやり取りすることはありません。
また、トレーダーが直接銀行に注文を出す場合は、レバレッジをかけることができないためトレーダーが直接銀行に注文をすることもありません。
以下の画像に、NDD方式を分かりやすくまとめてみました。
トレーダーの注文が「FX業者を介して世界の銀行で処理されている様子」が分かりますね。
この時に、FX業者は手数料としてスプレッドを為替レートに上乗せします。
3-1.STP方式とは
STP方式はNDD方式に分類される取引方法のひとつです。
STP方式では、インターバンクが提示する価格の中で最もトレーダーに有利な条件を自動で決定してトレーダーに提示します。
トレーダーの注文がFXブローカーで処理される場合、トレーダーはどのような方式で注文価格が決められたかが分かりません。
しかし、インターバンクで注文が処理される場合は、世界中で最も有利なレートでトレードができ、公平性の高い取引だといえるでしょう。
ECN方式とは
ECN方式もNDD方式に分類される取引方法のひとつで、FXブローカーは取引に関与しません。
ECN方式では、トレーダーの売買注文を電子取引所が自動的にマッチングさせ、取引を成立させます。
ECN方式の特徴は、スプレッドが非常に狭い一方で、各取引ごとに手数料が固定で発生するという運用形態をとっていることです。
インターバンクの取引価格とほぼ同じ取引額での取引ができるという利点があります。
一方で、取引成立のためには売買注文がマッチングする必要があるため、理想の注文ができないことがあるという問題点もあるんですよ!
NDD方式のメリット
NDD方式のメリットはトレーダーとFX業者間で利益相反がなく、透明性の高い取引ができることです。
NDD方式を採用しているFX業者では、トレーダーが取引を行えば行うほど利益が出ます。
そのため、FX業者がトレーダーに不利益となるようなことを行うことは絶対にありません。
トレーダーに不利益となる行為
- ストップ狩り
- 不利なスリッページ
- 故意のレート変更
- 故意のリクオート
- 故意のシステムダウン
このことから、NDD方式が最も透明性が高く、安心して取引できると言われています。
3-4.NDD方式のデメリット
NDD方式のデメリットはスプレッドが広いということです。
NDD方式において、FX業者の利益はスプレッドのみから発生しています。
そのため、会社運営のためにはスプレッドからより多くの利益を得なければならないので、スプレッドが広い業者が多いです。
4.結論!資金が大きい人にはNDD方式がおすすめ
上で述べたとおり、DD方式は取引の透明性が低く、おすすめできるものではありません。
NDD方式はスプレッドが広く、資金の少ない人にとっては利用しづらいかもしれませんが、資金に余裕のある人にはNDD方式をおすすめします。
資金が少なく、DD方式のFX業者を選択した方も、将来的にはNDD方式のFX業者で取引するのがおすすめです!
【Q&A】「DD方式」「NDD方式」の気になる疑問を解決
Q1.NDD方式とDD方式はどちらがおすすめですか
A.NDD方式がおすすめです。
NDD方式は取引の透明性が高い取引方式です。
資金に余裕のある方はぜひNDD方式のFX業者を利用しましょう。
Q2.STP方式とECN方式はどちらがおすすめですか
A.ECN方式がおすすめです。
ECN方式はスプレッドが狭く、インターバンクの提示価格により近い価格で取引ができます。
そのため、STP方式とECN方式ではECN方式がおすすめです。
まとめ
NDD方式とDD方式の違いについて説明してきました。
NDD方式はFX業者が介入せず、インターバンクと直接取引ができる透明性の高い取引方法です。
一方DD方式は、FX業者が意図的にトレーダーにとって不利益な情報操作を行うことができてしまう透明性の低い取引方法だと言えます。
スプレッドの広さを気にしないのであれば、NDD方式のFX業者を利用するほうがいいかもしれませんね。