エリオット波動をMT4に表示する方法をお調べですね。
MT4では、デフォルトのインジケーター「Zigzag」を利用することで、簡単にエリオット波動を表示することができます。
「Zigzag」を使えば、相場の流れや利確のタイミングを知ることが可能です。
本記事では、エリオット波動を応用した「Zigzag」の導入方法と、その使い方を詳しく解説していきます。
この記事を読めば、すぐにエリオット波動分析ができるようになりますよ。
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目次
1.エリオット波動とは
エリオット波動は、ラルフ・ネルソン・エリオットという投資家の開発した株式投資に使われる理論の1つです。
相場の高値と安値を線で結ぶことで、何波動目なのかを判断することができるインジケーターになっています。
上昇トレンドと下落相場で、相場の波打つパターンを分析して投資運用することで利益を上げることが可能です。
エリオット波動には法則性があり、そこから売り買いのタイミングや投資の方向などを判断できますよ。
2.エリオット波動の波の法則性
エリオット波動は1波動目から5波動目があり、それぞれ動きに法則性があります。
法則性を知ることで、どの部分の波で利益を出しやすいかを知ることが可能です。
1波動目から5波動目までの法則性を分かりやすく解説していきます。
1波動目の法則性
ゆっくりと買いまたは売りが加速して、相場の方向性が分かってきます。
相場のトレンドが入れ替わる瞬間なので、勢いは少なく・振り幅は小さいのが特徴です。
1波動目は波動を確認するだけで、注文などをする必要はありません。
2波動目の動きを見てエントリーするかどうかを判断していきましょう。
2波動目の法則性
1波動目と逆の方向に大きく相場が移動するのが特徴です。
相場は上昇→調整→上昇のように、途中に調整をはさみながら価格変化するため、2波動目は調整の波になります。
次の3波動目が最も利益が出やすいので、2波動目は1波動目と同じ方向にエントリーしておくと良いでしょう。
※予測に反して相場が動く場合もあるので、エントリーした方向と逆の指値注文をしておくと安全性が高くなります。
3波動目の法則性
最も振り幅が大きく、利益の出しやすい波になります。
下落と上昇のどちらのトレンドでも大きく相場が動くので、最も利益の出る波が3波動目です。
2波動目にトレンド方向にエントリーしておけば、3波動目で大きく利益を出せるでしょう。
下落トレンドの場合3波は最後の波になりますが、上昇トレンドの場合は、4波5波と続いていきます。
4波動目の法則性
上昇トレンドのみ発生する波で、乱高下が続き高値付近で発生するため動きが複雑です。
2波動目同様に相場の調整をするため、売り買いの注文が増えて動きが複雑になります。
上昇トレンドの場合は、5波動で利益を出すチャンスなので、買い注文をしておきましょう。
※相場の勢いが弱い場合は、5波動目で利益を出すのは難しくなります。
リスクを考えて売り方向の指値注文もしっかりといれておきましょう。
5波動目の法則性
上昇トレンドのみに起こる、最後の急上昇を見せる波です。
3波動目以上に急騰する場合もあるので、急激な上昇で大きく利益を出すことが可能です。
5波動で利益を出す場合は、4波動目で買い注文をしておきましょう。
勢いが弱く利益が出ない場合もあるので、指値注文をするなどリスクは軽減しておきましょう。
エリオット波動によるトレンド分析
エリオット波動は、上昇トレンドと下降トレンドでそれぞれ違った波のパターンを形成します。
上昇トレンドと下降トレンドの波のパターンを分かりやすく解説してしているので早速見ていきましょう。
トレンド分析1.上昇トレンドのエリオット波動
トレンド分析2.下降トレンドのエリオット波動
上昇トレンドのエリオット波動
エリオット波動の上昇トレンドは、5つの波で構成された波を形成します。
上昇の波動の場合は、上昇→調整→上昇→調整→上昇の順に5つの波動を描くとされています。
上昇の波動とは上昇トレンドの事で、全体的に買い注文が多いことを表しています。
下降トレンドのエリオット波動
エリオット波動の下落相場は、3つの波動で構成されたパターンを形成します。
下降トレンドの波動の場合は、下落→調整→下落の順番に波が移動していくでしょう。
下落相場は、売り注文が全体的に多い相場で、相場価格の下落していく状態です。
3.MT4にエリオット波動を表示させる2つの手順
エリオット波動は、MT4にデフォルトで用意されている「Zigzag」を使うことで表示することができます。
「Zigzag」は、以下の2つの手順で利用することができます。
手順1.Zigzagを選択する
手順2.Zigzagの詳細設定
それでは、順番に見ていきましょう。
手順1.Zigzagを選択する
画面上部の挿入から→インジケーター→カスタムを開きましょう。
カスタムを開くと、一番下に「Zigzag」があるのでクリックしてください。
※証券会社によっては、カスタムの一番下では無い場合があります。
選択すると、下記の画像のように詳細設定の画面が表示されるので、続いて設定していきましょう。
手順2.詳細設定を行なう
Zigzagの詳細設定では、「Depth」と「Deviation」そして「Bacasypt」の3つのパラメータの設定を変更できます。
「Depth」とは
Zigzagの山の大きさを設定することができます。
「Deviation」とは
転換率(どれくらいの確率で線が転換するか)を設定できるパラメータです。
「Bacasypt」とは
数値を変更することで、「zigzag」がどの辺りで転換するかを設定することができます。
「パラメータ」とは
パラメータとは、インジケーターの変数のことです。
設定を行うことで、アラームのタイミングやグラフが曲がる瞬間などを変更できます。
パラメータの変更は、インジケーターを挿入する際の「パラメーターの入力」というタブをクリックします。
続いて、それぞれの設定方法について見ていきましょう。
設定1.Depthの設定と意味
Zigzagの山の大きさを設定することができるパラメータです。
数値を大きくすると山の大きさは大きくなり、小さい数値にすると小さくなっていきます。
デフォルトの数値である、12に設定しておくのがおすすめです。
設定2.Deviationの設定方法と意味
転換率(どれくらいの確率で線が転換するか)を設定できるパラメータです。
この数値は変更しても「zigzag」に大きな変化は無い設定箇所になります。
デフォルト数値である、5のままで問題ありません。
設定3.Bacasyptの設定方法と意味
数値を変更することで、「zigzag」がどの辺りで転換するかを設定することが可能です。
数値を大きくすれば転換する頻度が下がり、小さくすると転換する頻度が上がります。
転換する頻度が高くなると、ダマシが増えることに注意しておきましょう。
設定に関しては、他と同様にデフォルトで問題ありません。
転換する速度が遅い、または早いと感じる場合は少しづつ数値を変更してみましょう。
4.エリオット波動の3つの特徴と使い方
エリオット波動には、3つの特徴とそれらを活かした使い方が存在します。
【エリオット波動のエントリーサインの例】
買いのチャンス:zigzagの直近の山の高さが前の山の高さより高い場合は、買いエントリーのチャンスです。
売りのチャンス:逆に直近の谷の低さが、前の谷の低さより低い場合は、売りエントリーのチャンスになります。
それぞれの特徴を分かりやすく解説したので、早速見ていきましょう。
特徴1.パターンで予測できる
エリオット波動は、波動の形から次の動きを予測することが可能です。
【エリオット波動のパターンの例】
上昇トレンドの場合:上昇→調整→上昇→調整→上昇の順に5つの波動を描く。
下降トレンドの場合:下落→戻し→下落の順張に3つの波動を描く。
下記の画像は上昇トレンドを表しており、上昇→調整→上昇→調整→上昇の順に5つの波動があるのが分かります。
パターンを覚えることで、調整の時に買い注文をいれて、次の上昇の時に利益を上げることが可能です。
下記の画像は下降トレンドを表しており、下落→戻し→下落の順番に3つの波動があることが分かります。
戻りの際に売り注文を入れておけば、二回目の下落のパターンの際に利益をあげることが可能です。
パターン通りにならない場合もあるので注意しましょう。
経済指標発表時などは、パターンと違う動きをする場合があるので、発表の時間帯でのエントリーは避けましょう。
特徴2.ダウ理論と相性抜群
【ダウ理論とは】
株式投資に用いられる相場のトレンド分析の方法。
ダウ理論には、4つのパターンがあります。
それぞれのパターンを知ることで、エリオット波動と合わせて相場のトレンドを予測することが可能です。
「前の高値を更新したので、上昇トレンドに転換する」など予測できるようになります。
ダウ理論で知っておくべき基本的知識は、以下の4つです。
ダウ理論という株式投資の理論と組み合わせることで、売りと買いどちらが有利かを判断することが可能です。
エリオット波動でエントリーするタイミングを決めて、ダウ理論でトレンドの終わりを判断すると良いでしょう。
具体的な組み合わせ方が知りたい方は、本記事中のエリオット波動はこう使え!エリオット波動実践編をご覧ください。
サイン1.上昇トレンド
上昇トレンドは、前の高値よりも次の高値の方が高い状態です。
相場の価格が上昇傾向なので、買い注文を入れた方が利益が出やすい状態になっています。
2波目や4波目の調整のタイミングで買い注文をいれ、3波動目と5波動目で利益を出しましょう。
サイン2.下落相場
下落相場は、前の安値より次の安値の方が安い状態です。
この場合は、相場価格が大きく下がることが多いので、売り注文が有利な状態になります。
買い注文を入れている場合は、損切りを行い損を最小限に抑えましょう。
2波動目の戻りでいる注文を行い、3波動目で利益を出すことがおすすめです。
3.下降トレンドへの転換
前の高値を次の高値が超えられなかった場合は、下降トレンドへの展開のサインになります。
下記の画像のように、zigzagの頂上が前の頂上より低ければ、下落相場に転換する可能性が高い状態です。
買い注文をしている場合は利益確定を行い、ポジションが無ければ売り注文で利益を上げるチャンスになります。
4.上昇トレンドへの転換
新しい安値が更新されなかった場合は、下降トレンドから上昇トレンドに転換するサインです。
下記の画像のように、zigzagの谷の底値が前の底値より高い場合は、転換を予測して買い注文を行いましょう。
リスクを減らしたい場合は、売りの指値注文を入れておくのがおすすめです。
特徴3.逆張りに向いている
エリオット波動には、「相場がこの形を形成した後は、下落しやすい」などのサインがあります。
サインの形を知っておくことで、その情報を元に逆張りすることが可能です。
パズルのように、「この形になったら、次はこうなりやすい!」と暗記しておくと、勝率の高いトレードをすることができますよ。
【逆張りとは】
相場が動いている方向と逆の方向に、ポジションを建てる手法。
下落相場中に上昇するサインを見つけて、買いポジションを持ち利益を出すなどの手法があります。
逆張りは、「相場が下落から上昇」または「上昇から下落」に転換するタイミングで行うと良いでしょう。
逆張りを判断できるエリオット波動の形は、以下の3つです。
1.ヘッド&ショルダー
下記の画像のようなパターンを上昇トレンド中に見つけた場合は、売り注文で利益を出すチャンスです。
zigzagの線の形を見たときに、人の肩と頭の形に見えることからヘッド&ショルダーと言われています。
また、ショルダーとショルダーの底を繋げてできる線を、ネックラインといいます。
ネックラインを超えて下落していく場合は、売りエントリーのチャンスなので覚えておきましょう。
【ヘッド&ショルダーのエントリーサイン】
エントリー:上昇トレンド中にヘッド&ショルダーを見つけ、ネックラインを超えて下落する場合はエントリーです。
利確タイミング:前のzigzagの山の頂上を相場価格が超えそうな場合は、下落トレンド終了なので利確にします。
注意点:ネックラインを超えて、もう一度上昇していく場合もあるので指値注文でリスクを抑えましょう
2.ダブルボトップとダブルボトム
下記の画像のように、2回上昇したあとネックラインより下がる場合は、下降トレンドになる前兆です。
ダブルトップといって、相場価格の上昇を狙うパワーが足りずに高値を更新できない場合におきます。
底値が更新できずに二回目下落した後、ネックラインより上がる場合は、上昇トレンドに変わる前兆です。
ダブルトボトムといって、下落するパワーが足りずに値段が高くなっていく場合におきます。
ダブルトップの場合は売り注文を、ダブルボトムの場合は買い注文をしておくと勝率が上がるでしょう。
3.ブロートニング
上昇または下降が更に続く場合におきるチャートパターンです。
現在起きているトレンドが、更に大きくなり相場が動くので利益をあげるチャンスになります。
このパターンを見つけたら、トレンドの方向にあった注文をしましょう。
下記の画像のように高値を急激に更新している場合は買いのチャンスです。
5.エリオット波動の2つのデメリット
エリオット波動には、以下のような2つのデメリットが存在します。
それぞれのパターンを、順番に分かりやすく解説していきます。
デメリット1.ダマシが発生する
エリオット波動の知識を用いてエントリーしても、負けてしまう場合もあります。
下降のサインが出ていても、サインと反対に上昇してしまうこともあるのです。
リスクを考えて指値の注文をしておき、予測が外れても安全に損切りできるようにしておきましょう。
売りエントリーの場合は、下記の画像のように前の山の頂上付近に損切りラインを設定します。
買いのエントリーの場合は、下記の画像のように前の谷の安値に損切りラインを設定しましょう。
それぞれのラインを超えた場合は、トレンドが転換してさらに大きな損失になってしまうことも。
損失を小さくするために、損切りのラインに指値注文を入れておくことがおすすめです。
デメリット2.パターンの暗記が必要
エリオット波動を活用するためには、パターンを暗記することが必要です。
相場の形や、底値や高値の更新などパターンの判断に使うものはたくさんあります。
中でも特に大切なパターンを以下の見出しで紹介しているので、さんこうにしてみてください。
それぞれの見出しの「ダウ理論のサイン」と「エリオット波動の形」をしっかりと確認しておきましょう。
6.エリオット波動はこう使え!エリオット波動実践編
インジケーターの「zigzag」と「エリオット波動」そして「ダウ理論」を利用した実戦的な手法を紹介します。
買い注文と売り注文、それぞれに合わせた手法を分かりやすく解説していきますよ。
これを理解すれば、FXでの勝率を大きく上げることができるので、一緒に見ていきましょう。
エリオット波動とダウ理論の手法【買いの場合】
【買い注文の場合】
- ダウ理論を元に、上昇トレンドにある通貨ペアを見つける
- 2波目・4波目に合わせて買い注文をする
- 転換のチャートパターンが出たら利確する
まずはMT4を起動して、上昇の傾向にある通貨ペアを見つけましょう。
下記の画像のように、高値を更新している相場が上昇トレンドになります。
【上昇トレンドの見つけ方】
ダウ理論では、高値を更新し続けるのが上昇トレンドです。
前のzigzagの山の頂上よりも、高い位置に新しい山の頂上があれば上昇トレンドと判断します。
何波目なのかを確認して、次の波が上昇するタイミングで買い注文を行いましょう。
「2波目」と「4波目」が買い注文を行うチャンスなので、そのタイミングで買い注文を行うだけで大丈夫です。
エントリーしたあとは、以下の条件を満たした場所は利確のタイミングになります。
【買いエントリーの利確タイミング】
【2波目でエントリーした場合】
2波目でエントリーした場合は、4波目に移り変わり始めたタイミングで利確を行いましょう。
【4波目でエントリーした場合】
4波目でエントリーした場合5波目で利益をしますが、明確に5波目の終わりは予測できません。
相場の勢いが強い場合はロウソク足10本目で利確し、少ない場合は5本で利確するなど状況にあわせて判断しましょう。
エリオット波動とダウ理論の手法【売りの場合】
【売り注文の場合】
- ダウ理論を元に、下降トレンドにある通貨ペアを見つける
- 次の波に合わせて売り注文を行う
- 転換のチャートパターンが出たら利確する
下落中の通貨ペアまたは上昇トレンドが終わり下落し始めた通貨ペアを見つけましょう。
【下降トレンドの見つけ方】
ダウ理論では、安値を更新し続けているのが下落相場になります。
前の谷の安値より次の谷の安値が低い場所は、下落トレンドと判断しましょう。
ダブルトップやヘッド&ショルダーなどのパターンを見つけたら、エントリーを行なうチャンスです。
下落が始まったあとに、一度戻しといって価格が上昇する瞬間があるので、そこで売り注文を行いましょう。
相場の下落を監視しながら、ダブルボトムなどの上昇トレンドに変わるパターンをみつけたら利確です。
経済指標などで予想外の動きをする場合もあるので、売り注文以外に指値で買い注文を行ってリスク管理を怠らないようにしましょう。
【売りエントリーの利確のタイミング】
波の終わりの予想はできないため、利益の金額やロウソク足の本数などでタイミングを予め決めることが大切です。
「ロウソク足〇本で利確」または「ダブルボトムが現れたなら利確」など大まかな条件を決めておきましょう。
まとめ
今回は、エリオット波動に関する知識・MT4でのエリオットの利用方法を紹介しました。
MT4のインジケーター「zigzag」を用いれば、誰でも簡単にエリオット波動を利用することができます。
MT4にエリオット波動を表示して、より勝率の高いトレードライフを楽しみましょう。